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第3章 番外編*店長
最初はやっかいな奴と思っていたけど、南月の傍にいるうちにすっかり俺も奴にほだされてしまった。
俺が拒まなければ南月は自然と隣に位置付き、俺は自然と南月と一緒にいることが多くなった。
というより、不覚にも南月の傍が落ち着くようになってしまった。
南月はグイグイ成績を上げて、知らない間に何人かのエースを抱え、恐ろしいスピードでNo.1になっていた。
だけど、それだけの成績を叩き出しながら、フワフワとしていて頼りなく、どこか影のある南月が心配で目が離せなかった。
(南月の客も、こんな気持ちなのかな)