テキストサイズ

culb Colors

第3章 番外編*店長




南月は何も変わらない。
相変わらず俺に尻尾を振る。




「この前鍵忘れてー、陽介くんちに泊めてもらったー」


「そうなの?なんだ、家に来たらよかったのに」


南月指名のお姉さんがタバコの煙を吐きながら妖しく微笑む。


すると南月はお姉さんに耳打ちで何かを言って、お姉さんは「もう、バカね」と嬉しそうに笑って南月の肩を小突く。


そうして南月がお客さんと楽しそうにしていたり、イチャイチャしてるところを見ると胸に何かが刺さる。


「陽介、どうかした?」


お姉さんに話しかけられてハッとした。

「えっ?」


場内にいれてもらっていたのに、つい上の空になってしまった。


南月とお姉さんが揃ってを不思議そうに見ている。


「あはは、二人があんまりいい雰囲気だから、話に入れなかったー!」


「バカね」


そう言って、お姉さんの視線はすぐに南月に戻る。



 

ストーリーメニュー

TOPTOPへ