テキストサイズ

culb Colors

第3章 番外編*店長



「南月、今日アフター行けるの?」


「うーん、大丈夫、かな?」


「ふふ、ありがと。いつもの入れていいわよ」


お姉さんは満足げに微笑むと、南月にピッタリ寄り添って甘える。


「わーい、ありがとーう。だいすき!」


「もう、軽いんだから」


ふふっと笑って二人は二人の世界を作る。俺の胸はまたチクッと痛む。


(…まさかね)


俺は考えを振り払うようにブンブンと頭を振り回し、この人がいつも入れる高額のシャンパンを用意する。




南月は今日この人とアフターに行く。

今までこんなことを気にしたことはなかったのに。


南月はアフターでどこに行くの?
何を話して、どんな雰囲気で、何をするの?


この前のキスは、この人と間違ってしたの?


考え出したら止まらない。
胸のざわめきが落ち着きなく俺の心を揺さぶる。


 

ストーリーメニュー

TOPTOPへ