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初めての彼女

第7章 原西健三

世良は車に戻った
数分エンジンを止めた車の中は既に
蒸し暑くなっていた

たまらずエンジンを掛けて
エアコンを付けた

音楽を流していたが
ラジオに切り替えた

するとラジオで喋っているのは
世良の好きなアーティストだった

ゲスト出演していたようで
世良はラジオに耳を傾けていた

未発表曲をこれから流します
と言って
曲が流れ始めた時に

原西がやってきた
『ごめんごめん。お前来るの早いんだよ』
と笑いながら助手席に乗ってきた


時計を見たら
13時50分

『退屈だったからね』


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