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初めての彼女

第8章 お酒

席に座ると
オーダーを取りに店員がやってきた


『世良、本当に飲むのか?』
『うん。』
世良は満面の笑みで答えた

『こいつ初めて酒のむから・・・』
『ほんとにーおめでとう』

世良はおめでとうの意味がわからなかった

『生ビール4つください』

間も無くして
生ビールがテーブルにやってきた

『おつかれさまー乾杯』
と原西が言ってジョッキをコツコツ当てて行く

世良がビールを飲もうとすると
3人の目線が世良に注がれている事に
気が付いた

『飲みにくいじゃないですか!』

『どうぞどうぞ飲んでくれ』
原西が興味深く覗きこんでいる


世良はグイッと
口の中に注ぎ込んだ

口の中に広がる
炭酸と苦味が世良になにかを引き起こさせた

ゲホッゲホッ
噎せてしまった

そして
『苦い』と一言発して
みんなに笑われた


原西は
『ビール苦いからなぁ。カクテルとかサワー飲んだら?』

世良はサワーを、頼むことにした

『これは飲める!』




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