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LIFE

第20章 つかまえたい!〜scene3〜



「二宮さん?」

インターホンには応答がなくて本当に勝手に鍵で入って来た久しぶりの二宮さんち。

リビングにいなくて洗面所のドアを開けるとビンゴ。

そのシャワーの音に落ち着いたり安らいだりして、あ、そうだ、びっくりさせたらいけない、って声をかける。

「二宮さん!」

「あ?相葉くん?」

シャワーの音が止んで扉を開けて見たかった顔が目の前に現れた。

「スミマセン、ホントに勝手に入って来ました。」

タオルを取ろうと伸ばした手に近くにあったタオルを俺が渡すと二宮さんは、ありがとう、とタオルで頭と体を拭く。

「おかえり!」

顔と髪の毛の水滴を軽く吸い取るタオルの隙間から、二宮さんの可愛らしい顔がさっきよりも近い。


ちゅう


「ただいま!」

そう言ってから立て続けにキスをする。

「濡れるって。」

「大丈夫。」

まだ吸いつこうと頬を捕まえようとしたら、

「も、我慢できなくなる…」

二宮さんがここではもう終わりにしようと最後に、んーっ、って長めのキスをくれて寝室へ向かうべく俺の手を取った。

「ごめんなさい。先にシャワー貸して下さい。」

「いいよ、もう。」

待てないとばかりの拒否の言葉。

「お願いします!速攻で済ませますからっ!」

振りほどいた感触に自分が悲しくなりながら、顔を見たら決心が揺らぐからお風呂へと突き進んだ。

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