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LIFE

第28章 sugar honey



「ごめん。」

俺の上から退こうとするにのを抱きとめる。

「なんで?謝るなよ。」

「…」

にのは静かにぺたりとくっついていて。

「にのが今まで俺のこと好きって言ってくれてたの、キスしたい好きだったの?」

「…わかんない。」

小さい声でポツリ。

自分の気持ちがわかんないのか。

俺の胸の上で小さい声は続く。

「…でも…すき…

好きなんだよ…」

ぎゅっと抱きついてくるから俺も抱きしめ返す。

俺がキスをひとつすると、

「すき、だいすき、」

そう言いながらキスを何回もしてきた。

「相葉くんは俺のこと、」

そこまで言って黙り込んだから。

嘘っぽく聞こえるだろうけどちゃんと声に出した言葉。

「俺もにのを好きだよ。」

「俺の好きとは違うよ、たぶん。」

好きだと言って熱烈なキスしてくるのにネガティブな発言。

どう言ったらいいんだろ。

「俺だって本当のところわかってないと思う。でも、」

「でも?」

胸に響くにのの声。

「にのは俺のこと、キスしたい好きだったのか、わからないんだろ?俺はにのにキスしたい好きだってわかったんだ。
結局、好きだってことじゃん。
なんか、どっちもどっちじゃない?」

言いながら自分が納得してきた。


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