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LIFE

第3章 まだ恋は始まらない〜出会ってしまったふたり〜

マジか…

そう言われたら余計気になって、
ずっと目で追ってしまう。

知らない人には警戒心いっぱいな雰囲気でも、知り合いには無邪気な笑顔で話してるのが可愛い。

あっ。

また声をかけられた。

今度のヤツは強引に肩を抱き寄せてる。

俺は近づいて、そいつに話しかけた。

「悪りぃ。
こいつ連れなんだけど。」

「…あ、そう。悪かった。」

すんなりいなくなってくれてホッとした。

「あ…ありがとう…

…ございます。」

「ね。あっちで飲も?」

「うん。」

上目遣いで見られたかと思ったらパッと目を逸らされる。

近くで見て改めて思った。



可愛い。

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