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LIFE

第3章 まだ恋は始まらない〜出会ってしまったふたり〜

胸の中で雅紀は言葉を落とす。

「…イヤ?」

「…イヤじゃない。
お前…辛そうじゃん。」

「俺もイヤじゃない。」

心は望んでるけど身体が追いつかないのか…

処女のような期待と不安なんだと思う。

「…続ける?」

「うん。
俺…初めてだから面倒くさいよね?
ごめんね。」

なんかさ。


やっぱり可愛いよ、この人。


「俺も初めてなら優しくしたい。
でも辛いなら…」

そこで顔を上げたと思ったら遮るように唇をキスで塞がれた。

「痛がっても…

やめないで。」

そう言って少し腰を近づけた。

少し萎えていた俺のはそれだけで固く芯を持った。

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