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LIFE

第3章 まだ恋は始まらない〜出会ってしまったふたり〜

その次の週末。

雅紀に仕事は早く終わる?とメールを送ると、“大丈夫”、と返ってきた。

『めぐママの店に行かない?』

『いいね。
めぐママに会いたい。』

『雅紀、定時に上がる?
すぐ行くから先に行ってて。』

『わかった。』

ふふ。

たまには外で会うのも、知ってる人に会うのもいい。

俺も定時に上がれるように仕事の段取りを変えて処理していった。



『もう中に入ってる。』

雅紀からのメールを会社を出るタイミングで見た。

『今から向かう。』

『了解。』

店に入り雅紀を探す。

「あ~ら。

いらっしゃい。」

「おお。めぐママ。
今日も…キレイ…。」

「あら。なぁに今の間は。
でもそのまま受け取るわ!
ありがと!」

小気味よくバンと俺の肩を叩く。

痛いって。

普通に男の力なんだから。

「…雅紀…来てるでしょ?」

ママはすぐに、あー!って顔を俺に向ける。

「ヤダぁ!
あんたと待ち合わせ?
まーくんが来てくれたって喜んでたのにぃ。」

ギャーギャーうるさいママと馴染みの客まで話に入ってきて、勘弁してよと思ってたらトイレから雅紀が出てきた。

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