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第12章 まりんと松

 まりんは肘を膝に立て顎を乗せた。


「はぁ〜、こんなことになるんだったらオフ会来なければよかった……」


「オフ会? これが?」


「そう、エステしてたら眠ってて、気が付いたらあの部屋に……それも裸で……」


「あぁ、そうだったな。でも、俺が服を持って行ったんだ。あれを届けなかったら変態扱いされずにすんだかも」


「だって、ポケットに私のパンツ入ってたんだよ!! 誰だって変態って思うじゃない」


 まりんはそう言うと、目をきつくして頬を膨らます。


 松は目を逸らすと、コーヒーをクイッと飲み干し、カップを床に置いた。


「しかし、楽しそうだな」


「何が?」


「F☆MIX」


「……うん、楽しい。日記とか書いたら、みんなそれに対してコメントを書き込んでくれるの。それをまた見て、返事書いたりして……たまに何度もコメントが無いか確認するために、サイト開いちゃうことある」


 まりんは嬉しそうに言った。



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