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第3章 急展開……

「なるほど……でも、一人だど危険でしょう。僕も入りましょう」と、桃太郎が言うと、松は目を閉じ、頭を軽く横に振った。


「いえ、万が一を考えて犠牲は一人の方がいいでしょう。まあ、正直何が起こるかわかりませんが、死ぬことは無いですよ……たぶんね」


「……わかりました」


 松の提案に、桃太郎は承諾した。そして、大きく息を吸って、受話器を手に取った。


 すると……



『なにぃ〜? 気安くかけてこないでよ……もうっ!!』と、不機嫌そうに純化が出た。


「だったら、なんでこんなシステムにしてんだよ!!」


『答え? 注文? どっち?』


「両方だ。まず、先に答えを言う。よく聞け!! 答えは……コーヒーだ!!」


「も、桃太郎さん、答えと注文が違います!」と、松が指摘する。


「あ、違った……答えは、タヌキだ。タヌキ!!」


『……』


 少し沈黙が続いた。すると、問題の静止画面から純化の正面に変わる。



『はい、正解!! パンパカパーン』


 画面の中で純化の頭上にあったくす玉が割れ、紙吹雪が舞う。


 松は小さくガッツポーズをした。



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