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第3章 急展開……

 松の推理に皆、呆然と言葉を失う。


 その中で下里がふと言葉を洩らす。


「そうか……だから、貝は他界になるって意味なんですね」


 下里は人差し指を立て、松の顔を見た。


「そうです。どう考えても、それしか共通点が見つかりません。つまり、どれも、たが抜けてるから……この問題の解答、『タヌキ』じゃないですか?」


「それだっ!!」


 松の発言で、桃太郎は飛び付くように受話器に向かった。


 松は一度、桃太郎を止めた。


「あ……ちょっと、桃太郎さん、僕にひとつ提案があります。コーヒーを頼んで下さい」


「え、コーヒー?」


「そうです。皆さんの話だと、なにか注文すると誰かがそれを持ってくる。しかも、誰もいない部屋で、自動的に扉が施錠され密室状態になる。それなら、コーヒーを注文して、僕があの部屋に入った状態になれば、その覗いてた女性、またはコーヒーを運んで来た誰かを、捕まえることが出来ると思います」



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