テキストサイズ

角川学園-School Days-

第8章 4年前の真相編~対面~

~研磨の回想~

「歩、おい大丈夫か!?」

俺は、しゃがんで僕を呼びかけながら、歩に刺さってる包丁を引き抜く。

「ぐぁがッ」

吐血をする歩。

よく見ると、歩のお腹辺りから血が流れ出している。

歩の服や、床が鮮血色に染まっていた。

俺は、引き抜いた包丁を投げ捨ててスマホを取り出す。

「あっ…あっ…に、兄さんっ…。」

真は、自分が愛する兄を刺してしまった事に、ショックを受けて狼狽えている。

「もしもし!?
人が刺されたんです!
救急車お願いします!」

救急車に電話をかけると、真の方を見る。

「おい、救急箱はドコだよ!?」

「あっ…兄さんっ…。」

「チッ」

真は、まだ自分が歩を刺してしまったショックから、抜け出していなかった。

俺は、窓を開けて庭に干してるタオルを持って来て、歩の傷口にあてる。

歩は、いつの間にか意識を失っていた。

「とりあえず、警察にも」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ