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第1章 SO~小人×一般人~進撃の小人編~



前立腺ってなに?

って、そんなのどうでもいい。


智「ぁ...、しょ、くん」

翔「図解によると、確かこの辺りに...」


俺を見ろ。
言葉は全く出て来ないが困った顔をしているだろう?


翔「あ...、ひょっとして、ここ...?」

智「っふ」


俺の中を探りながら、翔はマッサージをするように指を動かす。


翔「最初はよく分からなかったりするらしいけど、智くんは敏感なんだね...」


敏感とかなに。


翔「もう少し、解すよ...?」

智「...っ、く」


翔は勝手に解釈したが、俺だってやっぱりよく分からない。
だけど、何か不思議な感覚はしていた。


翔「ここに、集中して」

智「んぁ...」


俺の身に降り掛かる、その不思議な行為と不思議な感覚。

その訳の分からないものに制圧された俺は、何故か身動きさえ取れなくなっている。


智「んん...っ」


後ろに意識を集中しろと言うわりに、翔は俺の身体中にキスを落としながら温もりを伝えてくるし。


智「は、ぁ...」


されるがままになっている俺の唇からは、僅かに荒い呼吸が漏れる。


翔「もう、大丈夫かな...」


そう言うと、二本の指を俺からズルズルと引き抜いた。


翔「...苦しかったら、教えてね」


否定の言葉も発さず大人しくしている俺に、翔は言う。

混乱してされるがままになっているだけだと、この潤んだ瞳で訴えても翔は聞かない。


智「っ」


やっぱり聞きかじったあの行動をしようとしているのか。

指を離した翔は、俺の後ろに更に滑りを塗り込んでくるんだ。


翔「楽にして...」


ピタッと俺にくっついたその熱。


智「っあ、しょ、翔くん...っ」


その熱が何を指しているのか分かってしまうんだ。


翔「ゆっくり、するから...」

智「...っ、ぁ」


“待って”と言いそびれた俺の後ろに熱を押し付ける。

押し付けられた熱は、ぐっと俺に向かって進んで来ようとしてる。


智「ん、く...」


グッ、グッと少しずつ、様子を伺う様に翔の熱は俺に入って来て。


翔「さと、し、くん...」


その圧迫感に耐えながら、薄目で翔をチラッと見る。

上にいる翔は、俺の心臓が跳ねる程に妖艶な色を纏っていた。


俺を真っ直ぐ見るその瞳に、惹き込まれる。






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