テキストサイズ

声にならない思い

第2章 新しい命

私が3歳になるかならないかの頃
目の前にすごく小さな赤ちゃんが現れた。

その子は妹というらしい。
私にはまだ理解しがたい存在だったが
子供というのは母性本能があるんでしょうか
まるで自分の子供のように妹にミルクを上げたりしてあげていたようです。

妹が歩けるぐらいになったころ
母親は仕事のためいつも家にいなかった。
私の大好きだったスープを作り置きして。
どうやって食べていたかなんてそれは不明ですが(笑)
私と妹はなんだかんだうまくやっていたようだ。

ある日私は頭に大きな傷を作りました。
妹の父親からの虐待?といえるのでしょうか。
何が原因なのか覚えていませんが
殴られ壁に頭を強く打ち
頭に今でも消えない傷ができました。
本当の娘ではない私が可愛くなかったんでしょうか。
仕事を終え家に帰ってきた母親が私を見て妹の父親と喧嘩をして別れたんだそうです。
私は今でもこの時のことを後悔していないのかと母親に聞きたいぐらいです……

ストーリーメニュー

TOPTOPへ