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ゲーム~姉の男を寝盗る~

第11章 進藤拓哉の事情①

セックスを終えると
李奈は着の身着のまま
泣きじゃくりながら部屋を出ていった。

俺は素に戻り
とんでもないことをしてしまったと
悔やんだ。

いくら俺に好意があったとしても
いや……好意があるからこそ
してはいけなかった。

「李奈は帰ったよ」

瑞穂に即刻電話をした。

この現状をひとりでは抱えきれなかった。

だからといって瑞穂に言えるわけではない。

『そう。お疲れ様』

気にならないのか?

俺と李奈に何があったのか気にならないのか?

俺を責めてくれよ。

その方が楽になれるんだよ。

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