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愛してるのに,愛せない

第2章 HR研修

千晃を探し始めて30分.



そろそろ疲れが出てきた



西「日高…1回…休…もうぜ…」

日「おう………」


すでに隆弘は息を切らしていた


((千晃,どこにいるんだよ…))



ふと下を見下ろしたとき



小さくて赤いいちごをみつけた


日「おい!!!いちごだ!!!」

西「これ,続いてるぞ!?」



小さないちごを頼りに千晃を探した




いちごは,大きな岩の影でとまった…



隆弘とオレは顔を見合わせ頷いた.




「ち…あき…??いるのか…??」




そう言いながら岩影をのぞくと



泣きじゃくる千晃の姿がそこにあった



「ここにいたのか…よかった…」



千晃は声を上げて泣きながら俺の元に来た



俺は千晃をぎゅっと抱きしめた



肌は冷たく,小さくて今にも壊れそうだ



泣きながら


「ごめんなさい」


と繰り返す千晃.



「無事でなにより.謝らなくていいんだよ」



と言うと,安心したのか泣き疲れたのか



千晃は俺の胸の中で眠ってしまった

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