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愛してるのに,愛せない

第2章 HR研修

((千晃side))





((ここ…どこだろう…))



気づけば山の奥に来ていた



山だから電波もつながらない



涙で視界がにじむ



石につまづいて転んでしまい



足首を捻ってしまった



どうしたらいいのかわからなかったその時



手に持っていたいちごを見て思い出した



近くに大きな岩があったから




そこに続くようにいちごをまいた




それから30分…




((もう一生このままかも))




溢れる涙が止まらない




もうだめだ,そう思ったその時




聞き覚えのある声が聞こえた


「千晃…??いるのか……??」



そこには,だっちゃんとにっしーがいた



よく見ると汗だくで,土で汚れている



安心と同時に罪悪感がこみ上げ



わたしはだっちゃんの胸の中で泣いた

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