テキストサイズ

修練の鏡と精霊の大地

第17章 村

『ゴゴゴゴゴゴゴー』


 地鳴りが響き、噴火が起きるように割れた地面から、とろみのある黒いの液体が吹き上がる。


 ペタロはその液体を浴びた。


「ダメだ……もう、これ以上、耐えられない」


 純化は腰を低くし、力をこめる。


「もう、ダメ……」


 ほんの一瞬だった。


 二人が球也達の目の前から消えたのは……。



「ぺ、ペタロさぁーーんっ!! 純化さぁーーんっ!!」


 球也は二人の名を叫ぶ。だが、返事はなかった。










ストーリーメニュー

TOPTOPへ