Perfect Romance
第2章 忘れられない
「大ちゃぁぁん…」
"聞いてくれる? "
いや、聞いて
お願いだから、…聞け!
「なんだよ、どうした?」
「俺、にのに惚れちゃった」
「あ、やっぱそうなんだ」
だろうな、って顔で大ちゃんが笑った
「お前の目、ハートになってたもん」
「マジで?」
「しかも、可愛い可愛い連発してりゃ分かるだろ」
「でね、大ちゃんにお願いがあるんだけど」
「金ならないぞ」
…この流れでお金な訳ないでしょ!
大ちゃんにしか、頼めない事なんだよ
「にのの、電話番号聞いて」
「は?自分で聞けよ」
「だって翔ちゃんの番号も知らないもん」
「何で昨日聞かねぇんだよ!」
ごもっともです
でも、そこまで頭回らなかった
にのに見入っちゃって
「でもなぁ…自分で聞かなきゃ意味ないんじゃないか?」
「じゃあ、どうすればいい?」
もう完全に他力本願
だって本当に頭の中真っ白なんだもん
情けないのは分かってる
でもそんな事よりも、とにかくにのが気になってた
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