Perfect Romance
第14章 今日だけはライバル
次に呼ばれた個人競技
【借り物競争】
…変なもん、仕組んでないだろうな?
普通に「時計」とか「ペットボトル」とか当たる事を祈りながら、俺はスタートラインに向かった
ほとんどは確かにオーソドックス
だけど時たま紛れてるものは、やっぱり笑いを誘うもので
…それだけは避けたいと思いながら、渋々とスタートするのを待っていた
櫻井さんから、競争前に「1位取れよ!」なんてプレッシャー掛けられたけど、俺だって相葉さんと勝負してる
会社の総合得点とは言え、少しでも俺も貢献して勝ちたいもん
だから
「やるだけやってきます!」
とだけ、返しておいた
必ず1レースに1つ、仕組まれてるふざけた内容
はっきり言って借り物でも何でもないだろって物だけど、一番笑いを取っている
…俺、目立たずにいたいんだよなぁ
笑いなんかいらないんだけど
最近の俺、引き弱いんだよ
櫻井さんの引きの弱さ、移ったんじゃないかってくらいに
そしてついに
俺の走る番になった
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