Perfect Romance
第14章 今日だけはライバル
30メートル走って、障害物紛いの網をくぐり
並べられた箱を選んで、そこに入っている紙を開く
ここまでは順調
…俺、思ったより動けてる
問題はこれ
1番に箱にたどり着いたけど、その中身だ
とにかく「普通」のものが当たりますように!!
俺は右から2番目の箱を選び、祈るように中に入っている紙を広げた
ー…やっぱり今日はツイてない
誰だよ、これ考えたやつ!!
これこそ女の子の時に仕組めよ
だけど、迷ってる時間はない
次々に箱から紙を取り出され、周りがうろうろし始める
「相葉さん!!」
俺は、前に出て俺を見ている相葉さんを大きな声で呼び出した
相葉さんが、戸惑いながらも駆け付ける
そして、紙を見せた瞬間
物凄い笑顔が咲いた
「任せろ!」
相葉さんはそう言うと、軽々と俺を抱き上げて走り出した
その足の早さは、人1人持ち上げてるとは思えない程に早い
ぶっちぎりでゴールして、大きな歓声が沸いた
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