Perfect Romance
第21章 さよならは言わない
「…なんか、転勤がしのびなくなるよ」
苦笑する櫻井さんと
「んふふ、…ここまで泣かれたらねぇ」
ふにゃんと笑って新しいシャツを手渡す大野さん
「…なら、転勤やめましょうよぉ」
思わず愚痴る俺に
「かーず、言わないの」
抱き締めたまま宥める相葉さん
本当、今日の俺は子どもみたいだ
人に執着することなんて今までなら考えられない事
相葉さんに出会ってから、俺の喜怒哀楽は本当にはっきりするようになった
人を人として、見るようになった
だから櫻井さんや大野さんに対しても、その人柄に惹かれたんだ
大事な人達だと思ってたんだ
「二宮」
ふいに名前を呼ばれ、泣きすぎてぼんやりした頭が元に戻った
「…はい」
「お前に、教育係は任せるから」
「そうなんで…は?へ?…ええっ!?」
いきなりの衝撃発言に今度はパニックになった
「ちょ…っ…は?教育?!」
何言っちゃってんの、櫻井さん
転勤決めて、おかしくなった?!
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