Perfect Romance
第21章 さよならは言わない
それから1ヶ月は、本当に慌ただしかった
社内の引き継ぎは勿論
取引先への挨拶に、引き継ぎ
書類の確認から櫻井さんが担っていた業務を一括して任された俺は
休みを返上して仕事に打ち込んだ
まあ、下手に休みがあるよりは
余計な事考えなくて済むし
何より櫻井さんを安心させたい一心で
これまでにないくらい、必死だった
相葉さんはそんな俺を労るように
ちょくちょく家に来てはご飯を作ってくれたり
精神的に追い詰められないようにと俺を支えてくれた
相葉さんがいたから頑張れたんだ
多分1人なら、どこかで離脱してたと思う
だから引き継ぎが全て完了した時には
やりきった気持ちと、相葉さんへの感謝で
…やっぱりちょっと泣いちゃって
だけどこれは嬉し涙だからいいんだ
これで、少しは櫻井さんに並べた気がするし
櫻井さんも安心して出発できる
ただ、頑張りすぎて最後の土日は寝込んでしまったのは
俺と相葉さんの秘密(笑)
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