Perfect Romance
第7章 離したくない
固く閉じられた唇から
にのの緊張が痛い程伝わってくる
少しでも和らげてあげたくて、啄むようなキスを繰り返し、薄目でにのの様子を伺った
ギュッと瞑っていた為に出来ていた眉間の皺はなくなっている
にのの方も、薄目で俺を伺ってて
お互い薄目同士で目が合ってしまい、思わず二人一緒に吹き出した
だけどそれが、逆にリラックスを促して
俺はもう少し、にのへのキスを深くしていった
「ん…、ふ…っ」
時折離れる唇の隙間から洩れる、吐息混じりの声
「はぁ、…あい、」
名前を呼ばれる前にその咥内に舌を差し入れた
話そうとして動いた舌に、自分のそれを絡ませると
また、眉間の皺が深く刻まれた
だけど必死に絡める舌に応えようとしているのが伝わって
愛しさが込み上げてくる
本当はまだまだキスしていたいけど
これ以上は止まれなくなりそうだからと、名残惜しいけれど
ゆっくりと唇を解放させた
濡れて艶めいた唇がヤバい
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