Perfect Romance
第7章 離したくない
だけどお互い、何故か見つめあったままで
…キスだけなのに、弛く反応しちゃった自分が恥ずかしくなった
「…帰る、ね」
赤い顔のまま、にのが先に目を逸らす
「あ…うん、帰ったら電話するね」
気付かれないように股関を隠しながら、平静を装った
「じゃあ…」
そう言って、ドアに手を掛けたにのが
ふいに俺の胸元のシャツを引っ張ると
…また不意討ちの、触れるだけのキスを残して
スルッと車を降りて行った
振り返る事もしないでアパートに向かう背中
本当に1度もこっちを見ない
敵わないよ、にのには……
早く帰って、…自分を静めて(笑)
それからにのに電話しよう
今別れたばかりなのに、もう声が聞きたいとか
顔を見たいとか考えてしまう
出来ることなら片時も離したくない
まさに
愛してるが止まらない!!ってやつだった
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