
キラキラ
第37章 寵愛一身
「……とは、いっても、俺も初めてだからさ……」
松本が瓶の蓋を開けながら、ぼそりと言うものだから、え?と思って、思わず松本の顔をまじまじと見つめた。
俺の考えたことがわかったのか、松本は、苦笑して、……女はあるよ、と言った。
「けど、同性のエッチは、したことねぇんだよな。やりかたはいろいろと聞いたり調べたりしたんだけど……」
「き……聞いたり?」
今、聞いたりって言った??
俺が、驚いてると、うん……、と、松本は瓶の中身をトロリと手のひらに出した。
それは、まるでジェルのようで、キラキラしている。
「光一……あいつ恋人、男だからさ」
「え」
「そんな感じするだろ。あんな元ヤンのホストみたいなの、そこいらの女じゃ相手できないだろ」
「……まぁ……」
分かる気もする。
強い人じゃないと、光一さんの相手はつとまらないだろう。
「エッチの準備もさ……実演で教えてやるなんていうから、丁重に断ったけど。この瓶くれたのもあいつ……ん。カズ、腰あげて」
「は……はい……」
松本に言われるままに、ゆっくりと腰を浮かせると、松本は片手で、俺の腰の下に小さなクッションを挟んだ。
「足、立てて」
言われて、M字のように足をたてる。
この時点で猛烈にはずかしいのに、松本は俺も見たことのない場所を、じっと確認して……触るよ、と言い、ジェルみたいなものを纏った指でそこに触れた。
