
キラキラ
第38章 バースト11
「…………」
俺は、呆然とする。
こんなところで繋がるというのか。
俺たちを追いかけ回してたジャーナリストは確かにいた。
彼女は出版社の編集者をしていた。
俺と潤が飛んでるところを写真に撮り、それについて話をききだそうとしていた。(バースト3参照)
名前は……確か、北川。
……名字がちがうじゃないか。
そう聞きたいが、すっとぼけた手前……聞けない。
仕方なく、無難な質問をする。
「姉さんは……年が近いのか」
「ううん、10才違う。結婚してるから家出てるし……あまり普段会わないんだけどさ」
……なんだ、そうか
頭をガリガリかく増田は、俺が怒ってないと感じたのか、少しリラックスしたように、体の力を抜いた。
「ただ……ここからが本題なんだけど」
「……なんだ」
これ以上何があるってんだ
「最近、超能力を研究してる団体を、姉貴は追ってたみたいで」
「…………」
「そいつらが、一人の青年をさらうところを、見たっていうんだ」
