
キラキラ
第39章 バースト12
ベッドで俺に触れる翔は、一転して優しかった。
服を脱がせる手つきも、腰を支える動きも。
胸に這わせる舌も。
「ん……あ……」
繋がっている場所が溶けそうに熱くて。
揺さぶられると自然と声がもれ………余計なことを口走らなくてすんだ。
「あ…っ……あ…っ…あ」
…………翔の胸から、微かに香水の匂いがする。
俺のものではない、女物の。
「………潤……気持ちいい?」
「いい……」
俺はこくこくと頷く。
「んんっ…あ……っあ」
律動を早める翔の動きから、意識して気持ちよさだけを探すようにした。
バカ翔……
なにかがあったんだろう、と思った。
あの女の人かな、とも思った。
もう会わないっていったくせに、会ってる。
しかも匂いつけてくるって、どういう事?
本来なら俺は、怒っていいんだろう。
でも……本音はやっぱり、不安。
だから、言えない。
親族が、からんだお見合いをしたことにより、男の俺は切り捨てられるかもしれない。
それが翔の本意じゃなくても。
「あっ…あっ…も…う」
「いいよ………出せ」
「あっ…んっ………ああっ……」
好きだから………俺は黙る。
