
キラキラ
第39章 バースト12
ぼんやりと瞬きを繰り返してる俺に、横から、かずも顔を見せた。
かずは、優しい顔で微笑んだ。
「…………潤くんのギリギリのSOS、聞こえたよ」
「………うん」
「すぐ智さんと翔さんに連絡したから……比較的早くピックアップできてよかった」
すると、翔も俺の頬に触れながら、焦ったぞ…、と頷いた。
「おまえのバイトが終わる時間を聞いてたから、たまたま近くにいたんだ。一緒に飯でも、と、思ってたから……」
「……………ごめん」
「カホになにか言われたのか」
「………………」
「現場についたとき、蹲るお前をどうにかしようとアタフタしてたから、一応礼は言ったけど………」
…………あの人カホっていうんだ。
全然関係のないところで反応してしまう。
ファーストネーム呼びなんか聞きたくない。
「……別に………」
「……?なら、なんで暴走しかけた?」
……………そっか。
その説明ができないや。
俺は、吐息をついて、翔に伝える。
「俺が……翔の恋人でしょって」
