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sugar-holic2

第1章 プロジェクト成功

「久保田くん、どれだけの期間、チーフとして君の上に居たのかは知らないけど」

おもむろに。

肩に手を回すと、ぐいっと引き寄せられた。

「今、この人、俺んとこの課長だから。…あ、違うか。俺の課長だから」

え?

何気ない言葉に、鼓動が跳ね上がった。

俺の、って…言った…?

「そんな簡単に引き渡したりしないよ?」

「ちょ…ちょっと!」

慌てて倉田くんを見上げると。

いつもの、人を小馬鹿にしたような笑みを浮かべていて…。

「ん?どうかしました?」

「たちの悪い冗談、やめてよね」

ただでさえ心臓に悪いのに!!

軽く睨み付けると、倉田くんは肩をすくめて手を離した。

「チーフ!!あ…」

久保田くんは口をへの字に曲げて押し黙ると、急に勢い付いて顔を上げた。

「梢さん!!」

「はい!?」

その勢いに押されるように返事をしてしまい…

「俺、梢さんと一緒にいたいんです!!好きなんです!!」

絶叫と共に告白されてしまった。

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