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sugar-holic2

第14章 違う声が聞こえる

「何…んんっ!!」

背中にぴったりと寄り添われて、髪の毛に顔を埋めると

「やっぱシャンプー変えた?匂いが違う」

耳元で囁くから

「いい匂い。アンタに合ってる」

それだけで心臓が高鳴ってしまう。

「は…んっ」

手を押し付けられたまま指を絡ませて、指先でくすぐられる。

唇で耳をたどり、リップ音を立てながら首元へ降りていって

「体、温まった?すげぇいい色になってる」

うなじを唇で撫でられた。

時々舐められて、ぞくりと快感で背中が揺れる。

「ふっ…やぁ…っ」

意味のない音が口からこぼれると、うなじにピリッと痛みが走った。

「んっ!!」

「ん…さっきの足湯ん時より、もっとずっとキレイ」

倉田くんの、その満足げな口振りに、痕をつけられたと確信した。

「アンタの全部に俺の痕つけたい」

熱っぽい口調でそんな事言われて。

唇で辿られた部分から、どんどん侵食されていくような気分になる。

ピリッとした痛みすら、甘くて…ゾクゾクする。

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