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sugar-holic2

第2章 成功後の約束

いいんですか、って…どういう意味?

いいも何も、倉田くんの部屋はここなのに。

閉まりかけた扉を、延長ボタンを押して開けたら

「もっと一緒にいたい」

倉田くんはそう言って、私の手に手を重ねた。

どくん!

自分の心臓が大きく跳ね上がった。

「そう思ってるのは、俺だけ?」

そのまま、手を取られる。

「そんなの…」

「ん?」

再延長の時間が過ぎて、エレベーターの扉が閉まり、上昇しだした。

聞かなくたって分かるでしょ?

手を掴まれたまま、倉田くんを見上げると

「ほんと…百面相」

「え?」

「そんな顔して…誘ってる?」

「え…えぇっ!?」

嘘!?そんな顔してない!!

思わず壁に備わってる鏡を見る。

そこに写ってるのは、目を丸くして挙動不審な私で…

「鏡を見ても無駄だよ?」

倉田くんは、面白がるように目を細くする。

「も…もう!」

その途端、エレベーターが8階に到着した。

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