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sugar-holic2

第2章 成功後の約束

「着きましたね」

「…うん」

私が降りると、当然のように倉田くんも降りた。

「こっちですよ?」

案内板に示された方向へ歩き出す。

…何でだろう。

前を歩く、倉田くんの背中を見ながら思う。

部屋に向かってるだけなのに…何で?

何だか妙に…緊張してる。

806号室について、カードキーを差し込む。

…あれ?

キー解除の緑色のランプが付かない。

「え?何で?」

「貸して?」

倉田くんが差し込み直すと…開いた。

「何で!?」

「機械も人を選ぶんですかね?」

ふふんと笑うと、ドアを開けて

「入らないんですか?」

…その高慢ちきな鼻をへし折ってやりたい!!

「入ります!私の部屋だから!!」

私の、を強調して言うと、倉田くんの腕をくぐり抜けて部屋に入った。

「あ…割にいい部屋」

ビジネスホテルだから期待してなかったのに、思っていたよりも部屋が広い。

内装もクリーム色を基調として、落ち着いた雰囲気。

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