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sugar-holic2

第2章 成功後の約束

「ん?」

「え!?」

振り返った倉田くんと目があって。

急に自分の行動が恥ずかしくなって、パッと手を離した。

「あ…ごめん」

小さな声で告げると

「何か言いたいことがあるんですか?」

何でそんなに優しい声で訊くの?

そんな声で訊かれたら、素直に言いたくなっちゃうじゃない。

顔を見られたくなくて顔を伏せると

「もう少し…一緒にいたい…」

ううっ…。

普段こんなの言い慣れないから、声がかすれて…ものすごく可愛くない!!

やだ!!失敗した!!

「アンタさ」

視界の中で、倉田くんの足元が見えた。

一歩近付いて

「それ、作戦?」

面白がるように言うから、顔が熱くなる。

作戦だったらもっと巧くやるでしょ!?

「なっ…!違っ!倉田くんがさっき言ったの、真似しただけ!!」

苦し紛れなのは承知の上で、そんな悪態をついてみると

「…だけ!?『だけ』ですか!?」

クッと喉の奥で笑われてしまった。

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