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sugar-holic2

第2章 成功後の約束

何か悔しい。

何で倉田くんはこんなに余裕があるんだろう?

悔しさのあまり、顔を上げて倉田くんを睨みつけると

「……言われてドキドキしたから…仕返し!」

すると、倉田くんは前髪をくしゃっとかき上げて

「アンタさ…本当に天然」

「へ?」

「前にさ、浅野さんに言われた。アンタは天然な鈍感か小悪魔かどっちだって」

え?浅野さん?

何で唐突にそんな話を振ってくるのか分かんないけど…

二人でどんな話をしてるのよ!?

「倉田くんは…なんて言ったの…?」

私の問いにニヤリと笑って…

その表情で分かる。

鈍感な方か!

「それ、ひどくない!?」

「ひどくない。どう考えてもそうでしょう?」

さらりと答えられて、唇を尖らせると、腰に手を回され、倉田くんに引き寄せられる。

「鈍いくせに、たまに計算してるような誘惑をしてきますよね」

「誘惑って…!」

言い返そうとしたら、背中に手を回されて

「アンタがどういうつもりでも、俺は誘惑されましたから」

目を細めて笑うと、色香の漂う声で囁かれた。

「責任、取ってくださいね」



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