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sugar-holic2

第8章  疑惑が確信に変わる時

「亮くんこそ日曜日にデートしなくて、彼女に怒られないの?」

普通、会えなくて淋しいとかって女の子の方が言うんじゃない?

すると、ははっと力無い笑いをこぼして

「あー、そういう人じゃないんだ」

「え?」

「まぁ、俺の事はいいから」

手を振って話題を変えられた。

何なの?

「ねぇ」

問いかけようとした途端、聞き馴染みのある音楽が流れ出して…

「あ、ケータイ鳴ってる」

「あ、うん」

急いで携帯を手に取り、画面を確認して

「…え?」

倉田くんだ。

「ごめんね」

亮くんに断って携帯に出る。

「もしもし?」

電話に出ると、一瞬の間の後

『あ…俺』

倉田くんの声が聞こえた。

「うん、お疲れ様です。仕事終わったの?」

時間的にも、もう終わってもいいくらいだよね。

『ん…会社出た所』

「そう。どうだった?」

『ま、いつも通りですね』

いつも通りの受け答え…なはずなのに。

声が疲れてる?

そんな気がする。

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