ビタミン剤
第8章 食物連鎖
「カキフライうめぇ
タルタルソースも激美味ッ!
智くんもたべなよ。」
「んーおいら翔ちゃん食べてるから
いらなーい。
翔ちゃんのほうが断然美味しい。」
これはやっべえ
ガッツリ食べとかないと。
今夜はマジ新記録挑戦になるかも。
智くんの中に挿入したまんま
ムフフなディナータイム。
そりゃ行儀作法なんてあったモン
じゃなくて手づかみで食ってるし
智くんは俺の膝に乗っかりながら
ぐさりと深く繋がってる状態で
チュッチュッチュッチュッ
俺の鎖骨から胸のあたりを嬉しそうに
ついばんでる。
「ねぇねぇ翔ちゃん
おいらのイメージの花ってどんな花なの?」
5つめのカキフライを半分噛み齧って
智くんに無理やり口移しで頬張らせてあげた。
「んーとね
俺の中の智くんのイメージの花は
露草っていう花なの。
絵を描く智くんなら知ってるかな
夏に咲く小さな青色の花。
午前中しか咲かないから英語では
Dayflowerっていう名前の花。」
「うん、知ってるよ
染色とか、下絵とかに使ったり
するお花だよね?
でも、なんでその花がおいらの
イメージなの?」