ビタミン剤
第10章 ハロウィンナイト
ふわふわの黒い毛の長いしっぽ。
確かにかわいいとは思うけど
その反対側、見覚えのある卑猥な形状。
主演作品の中にも、お道具編とか翔ちゃんが
サブタイトルつけてたヤツがあった。
ルージュを塗ってる翔ちゃんの
くちびるがその卑猥な形状の先端部に
チュッってキスして湿らせてゆく。
舌先を尖らせて舐めてみたり、
くちびるで包み込むみたいに
咥えてみたり。
まるで俺のソレがされちゃってる
錯覚さえ覚えてしまう。
腰の揺れが止められない
リボンの鈴が鳴りぱっなしだし。
「ねぇ、カズニャンコも
コレ、一緒に舐め舐めしよっ」
たぶんカメラに映ってるのは
魔女っ娘と黒ニャンコが仲良く一緒に
アイスキャンデーでも美味そうに舐め舐め
しあってるかのような姿。
けど、
2人とも本音はぜんぜん物足りないって
淫蕩さがぜんぶ顔に出ちゃってる。
上気する頬、熱っぽく潤んだ瞳お互いの
瞳の奥にみつける貪欲な淫獣の気配。
ふ…ぅ…ん、は…ぁ
んん…ぁぅ…は、はっ
鼻息も吐息も唾液も、
もうどっちがどっちのだか
わかんないくらい。
きっと翔ちゃんのルージュが俺の
くちびるにもべったりと色付いてるはず。
しっぽの付け根は2人分の唾液で
ぐっしょりと充分に湿ってていつでも
装着可能な状態になってた。