ビタミン剤
第10章 ハロウィンナイト
左右、後ろ、それから翔ちゃんの手の中
全部で4台分のレンズが向けらて
お口を使っての奉仕行為。
のめり込んで夢中になってなきゃ、
恥ずかしさで気が狂うかもしれない。
チリーンチリーンチリーン
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴゥゥゥゥゥゥゥ
俺の意志に関係なくながいしっぽが
動きだしてるのは、翔ちゃんが握ってる
リモコンのせい。
魔女っ娘翔ちゃんからもらえるご褒美の
ミルクがはやく欲しいけど、バイブの振動で
身体のあちこちの部分が蕩けだすから
その感覚に振り回されて口淫だけに
集中出来ずにいる。
「カズぅどこがイイの?
どこが1番気持ちイイ?」
そんなの決まってる。
機械も道具も翔ちゃんが選んで翔ちゃんが
使ってくれるから気持ちイイだけ。
なにより最高に俺のことを気持ち好く
してくれるのは翔ちゃん自身。
「…ぁん…ひょ…ちゃ…んぁ
むぁ…翔ちゃ…んと、ぁぅ…
くっついてるとこなら…ふっぁ
どこも、かしこも…気持ち…イイの。」
俺でイイの?
おもちゃよりも?
道具よりも?
翔ちゃんの自信なさ気な台詞と声。
無機質なモノはそりゃたまに使用するとか、
マンネリ打破とかにはありかもしれない
でも、今はまだ
必要に迫られてはいない。
翔ちゃんだけで手一杯だし
翔ちゃんで充分満たされてるもん。