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ビタミン剤

第10章 ハロウィンナイト


ゆっくりと過ごしてた午後のひと時。

「カズぅ、昨日のビデオもう編集終わったから
今夜にでも一緒に見ようね。
俺の自信作だよ、内容もすんごいんだから
ほら、見てよショッキングピンクのラベル
ハードな20禁だよ。グフフ、楽しみぃ〜」



翔ちゃんに先手必勝をしてヤられた。

あどけなさも、無邪気さもきっとぜんぶ
計算づく。だけどね計算高いとこも
抜け目のないとこも大好きな翔ちゃんの
一部分だから。

それに、俺だって抜け目なさには自信有り
だしね。


「ちゃんと俺の最高傑作にしてくれた?
じゃあ今からでも編集内容を厳しく
チェックしちゃおうかな。
納得できない作品だったら即、作り直し
させちゃうからね。俺、明日も休みだもん。」


「へ?うっそぉ今すぐ…チェックって?!
しちゃう?ウソぉウソぉ!
マっマジで?」

アハハ
翔ちゃん、おめめ見開き過ぎだし。
鼻息荒くし過ぎだわ、んなわけ無いでしょ。


「昨日の晩からなーんも食べてないし
翔ちゃんいっぱい食っても胃袋は
充たされませんからね、
さ、飯にしよよいしょっと。
翔ちゃん、リビングまで連れてってね。」


「ねえ、カズこの抱っこで腰大丈夫?」


「んー大丈夫じゃないかも…
だから翔ちゃんに責任取らせますよっと。
今夜は昨日よりもっと、もおっと
ウルトラスーパーハードな作品作りしよ?
ニャンコになんか変身しなくても
俺ならイケちゃうでしょ?」


「イッ…イケちゃう!絶対イケる
いや、イキます…イッイッイク??」


大好きな王子様にしてもらってる。
お姫様抱っこじゃなくて、小猿が母猿に
がしっとしがみつくみたい両腕で抱きついて
両脚も翔ちゃんに絡ませてる。

猿並みの性欲を持ってる少し変態気味な
王子様にたくさん愛されてきたから
いつの間にか、
俺までお猿さんみたいになってきてるかな。


今夜も翔ちゃんと2人
ウッキキィーで盛大なパーティーナイトに
なりそうな予感。



おわり

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