ビタミン剤
第11章 innermost
俺、翔ちゃんに相談したいことがあるんだけど。
男同士の誰にも言えない相談なんだよね。
よく聴きなれた声にニノが反応して、
すぐさま横をむくと、スクリーンに映ってる
のはニノの恋人の相葉雅紀。
「なにこれ?翔ちゃん、なんで?」
「ニーノ、ほらちゃんと集中集中。
今は俺とエッチしてるでしょ。」
「ひぁ、やぁ…ん
なんで、なんで、まーくんがっ!」
実はこれ昨日の映像。
少し前に相葉ちゃんからメールが届いてて
深刻な相談があるからって、誰にもヒミツに
してほしいって。
だから昨日、俺んちに来てもらった時に
隠し撮りしてたヤツ。
爽やかな笑顔が売り物の相葉ちゃんらしからぬ
真剣な面持ちが画面に映ってるもんだから
ニノも心配でたまんないみたい。
けどさ、こっちも
大変なことになってきてるから。
「…も、翔ちゃん、やだぁ
こんなの…ぁやめ…てぇ。」
「なんで?愛しのまーくんに浮気現場を
見られてるみたいで興奮するから?」
ほらまた、ぎゅうぎゅう締め付けてくるし。
天性の才能なのかも。
ま、こっちも無理やり据え膳食わされてん
だから、満足させてもらわないと。