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ビタミン剤

第11章 innermost




潤ならぐっと抱き寄せてあげて優しくキスを
したげるけどニノは潤じゃない。
俺も相葉雅紀じゃない、さっきからニノが
絶頂を迎える瞬間に呼んでる名前は雅紀。


たぶん、本人は夢中で気づいていない。

さっさと気づきなさいって、ニノからの
キスに応えながら仕上げの作業に取り掛かる。


「…んっ…翔…ぁん、…ぁ…んふ…
もう…ふぁ…ん。」


「ちょっと体位変えるからよいしよっと。
はい、対面座位で気持ちよくしたげるね。」


この体位は潤がけっこう好きなヤツ。


向かい合って気持ちよくなれて、翔さんと
すぐにキスできるのが好きなんだって
言わせちゃった。


なのに、
俺は今はニノと合体中…潤ごめんね。

じゃあ、スクリーンを降ろしてあげてと。


「はい、いくよ。」


ベッドサイドの灯りをぐっと落として薄暗い
部屋にしてタブレットのアプリを立ち上げて
スクリーンに映像が映しだされる。


「翔ちゃん、なに?なにが始まるの?」

「見てのお楽しみだからさ、ニーノ。
ほら、腰動かしてあげるよ。」


「やっ、ぁ、ンぁ
やめ、ん…ん…んふ…ぁん。」


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