ビタミン剤
第11章 innermost
「…はぁ…ぁん…翔…
まーくん…すきぃだいすきぃ」
「ちゃんと知ってるよ。けど、今は俺でしょ
ニノと抱き合ってとけあってひとつに繋がって
混ざり合おうとしてるのは俺だよ。」
めちゃくちゃ激しく突き上げながら
ニノの身体をきつく抱きしめてやると
両腕を俺の首に絡み付けながら
しなやかな身体を俺に密着させてくる。
あれ?
なんか、確かこれって
対面座位って
アジア圏の世界遺産を見に行ったときに
どっかの寺院でみた歓喜仏みたいじゃね?
性的結合により
見出される恍惚の世界観が
仏性の悟りの極地に結びつくとか
なんとかだったっけ?
もしかして
俺ら今最高の状態だったりするのかも。
じゃあ、ニノの心理の極地でも
暴いてあげようかな、
強く激しく揺さぶり、ニノの蜜壺の
最奥まで抉るように抽送を送り込んでやる
ァ、ひ、ぁん…すきぃ…翔ちゃん
すき…だったもん
ずっと…ずっと…俺のほうが
…先に、好きに…なっ…た
潤くん…よりも
案外簡単に引きずりだせた
ニノの本音の極地にあった告白。