ビタミン剤
第12章 カレイドスコープ
翔ちゃんと2人でいるこの部屋、この空間が
おいらにとってのカレイドスコープみたいな
もんなんだよ。
今も翔ちゃんの周りにはね、
いろんな色のハートがいっぱいあるもん。
翔ちゃんって俺といてると
嬉しい時には、すっごいたくさんの色の
かわいいハートが出ちゃうんだよ。
だからすこしは自覚してねって
智くんの人差し指でくちびるをむぎゅっ
抑えられてから頬っぺたにキスをされる。
「ざーどーじーぐーんッッ!
ずうぎぃだぁぁぁよヴゥゥゥ
だあいすぎいだあァァーーーー」
涙も鼻水もずるずるで男が嬉し泣きで情けないとか
みっともないとか言わせない。
運動音痴でも、撫で肩でもいい。
智くんにここまで想われて、言われるなんて
こんな俺を褒めてあげたい。
「うふふ翔ちゃん、顔ぐしゃぐしゃ。
せっかくのハンサムさんが台無しだよ。
でも、みっともなくてかわいい翔ちゃんも
大好きだからね。」
今夜の2人の寝室にも溢れるほど
キラキラキラキラと輝きながら盛大に
ラブラブなハートが飛び回ったりしたそうです。
おわり