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ビタミン剤

第13章 ぼくのペット

Sside


「ほんとに、いいの?」


「うん、潤がそうしたいなら、俺はかまわないよ、ただし世話とか散歩とかは任せるね。正直俺は
生き物は苦手だしさ。」


前々から犬を飼ってみたいって言ってたかわいい 恋人の希望を叶えてあげるべく、
友人の知り合いのブリーダーに話を付けて
もらっていた。

犬種はマメシバ
ほわほわで真っ白な毛並みの仔犬が産まれたら
連絡を希望しておいた。


「ペットにも相性ってあるらしいからね。
飼う前にお試し期間としてまず1週間一緒に
過ごすってことをして欲しいんだって。」


「へえ、するする。
俺ちゃんと世話するし、散歩もするよ。
お試し期間なんて、めっちゃ楽しそう
どんな子なの?翔さん、写真とかないの?」


大きな瞳を輝かせながら話に食いついてくる
潤の素直さがたまらない。


「潤、前からマメシバって言ってたから。
だからマメシバの犬種で仔犬が産まれたら連絡して
くださいってお願いしてたんだ。
どう、今度の休みに行ってみる?」


「うん。マジでめっちゃ嬉しい。
翔さん大好きだよっっ。」



無邪気に喜んでくれる潤。
満面の笑みは、頬がバラ色に染まってゆったり
した襟周りのシャツから鎖骨も薄っすらと
赤みを帯びてきてるのが愛らしいと思えた。

抱きついてうれしさを伝えてくるから
潤についばむようにキスをする。
潤の喜ぶ顔は堪らないくらいマジで可愛いらしい。


俺だけが知ってるこの愛くるしい表情

出来れば俺だけに向けてて欲しいんだけどね。


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