ビタミン剤
第14章 day off
明日は久々にとれた2人揃っての休日
午前を回ってからの帰宅だったけど、寝ずに待っててくれてる、かわいい嫁さんが玄関まで目を擦りながら出迎えてくれる。
疲れも吹っ飛ぶような愛らしい微笑みと優しいねぎらいのキス。
「おかえりなさい、翔ちゃん先にお風呂?
それとも晩酌してからにする?」
さっそくこの間俺がプレゼントした真っ白でふりふりの可愛らしいフリルのエプロンを付けてくれてたことが着火剤となり
俺のやんちゃな息子の暴走に火をつけることになった。
「んんーーーただいまぁかーずぅー
ヤバいよ、そのエプロンめっちゃ似合ってるね!
今夜は活け造りが食べたいな。」
「え?うそごめん、翔ちゃん。
今夜はお刺身は用意してないや。明日買ってくるから今日は我慢してね。」
斜め45度に小首を傾げる仕草
これって意識的なやつ?自分を最高に可愛らしく演出してるって自覚あるのっておもわず訊ねたいくらい。
「えぇー我慢できないもーん。」
「そんなこと言われても…えっ、ちょっと、うわっ!」
強引に抱き上げて洗面所の扉を開ける。
「翔ちゃん…んぁうっ…ぁん」
ニノの大好きなベロチュウを施してあげると途端に眉根が下がって蕩ける表情を見せてくれたりするからマジ堪んない。
仔犬のような濡れた目差し
乱れた息を整えるようにせわしなく呼吸するニノの薄い唇が俺の唾液できらきら光ってる。
「かーずもっとチュウしよっかぁ。」
「…ぁ…んんっ」
桜貝みたいな可愛いくちびるを、つんっと小さく突き出しながら、目を閉じて俺からのキスを期待してるこの表情なんてむちゃくちゃ愛らしくて
絶対俺以外の他の奴らには見せらんねぇ!!
今日は2人仲良くお休みだし
だからいつも以上にかずのこと可愛いく泣かせちゃってもいいよね。