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ビタミン剤

第14章 day off



湯当たり気味のニノを抱き上げて寝室へ連れていったのが午前3時過ぎ
テーブルの上に用意されてた皿にラップして冷蔵庫に入れたりいろいろ始末して
俺がベッドに入ったのが午前4時過ぎ

空が白み始めた頃
ニノの穏やかな寝息を聞きながら心地よい微睡みを楽しみながら深い睡眠の中にはいっていった。


目覚めたのは10時過ぎ
休日の分刻みのスケジュールはニノの身体が悲鳴をあげるから、今日は1日自宅でまったりと2人で過ごす予定をしてる。

腕の中のニノはまだまだ眠そうにくっついてきて
寝顔が見たくて髪をかきあげたらまぶしそうに眉根を寄せてみせる。

寝る前にはめてあげたペアリングがカーテン越しの陽射しできらきら輝いている。
家の中だけの着用は少し切ないけど、ニノはそれで
充分だと言ってくれていた。


俺だけが知ってる翔ちゃんがいて
俺だけが独占してる翔ちゃんもいるでしょ
これ以上のぜいたくなんて言えません


マジで出来過ぎた嫁さんなんです。


俺ら2人の関係は
お互いの家族には承諾を得ていて、一応婚姻届にも署名捺印もしてたりする。
もちろん、提出はできないからニノが大切に持っててくれている。

男同士、カタチだけの絆
未然形なつながり
このままがずっと続くかもしれないけれど
いつか自然な形になってくこと
2人でいつまでも一緒にいれることを望んでいる。


「ん、翔ちゃん…はよ」

「モーニン、かず
ごめん起こしちゃった?」

「ん…も、起きる。
せっかくの2人の休みだもん
掃除も洗濯もしたいしお布団も干さなきゃ。」

「わかったよ俺も起きるから、ムリしないで
ぜんぶ俺がするからカズはゆっくり休んでな
ごめんね、身体…夜中にちょっと無茶させたし」



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