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ビタミン剤

第14章 day off



かず専用の俺のおしゃぶりは準備万端
直ぐにでも暴発するくらいの臨戦体勢


息切らして戻ってきて、横になってるニノを抱きしめると

……ウソだろ
タオルケットの下はなんにも着てなくて生まれたままの素裸のニノ


「…翔、キスしないの?」

「えっ…と…あ、いや、…ん。」


翔ちゃん…名前で呼んで

かず…和也…


余所見しちゃやだ
俺だけ見て
翔ちゃん、俺しか映さないで


余所見なんて出来る訳ない。
こんなにも掻き乱されて、夢中にさせられて
好きで好きでたまらないほど愛しくて


初めてニノに主導権を委ねることになって
大胆なニノの台詞に大胆過ぎる行為は俺を知っていれ二宮和也のキャパをはるかに超えて
まだ知らないニノに出逢わせてもらえた。


か、ずぅ……
も、ムリ…もたねぇ

…ぁ、ダメ…まだ
翔ちゃん、中に…お願い


めくるめく官能の嵐が俺の中で吹き荒れて

唖然、
呆然、
愕然、


俺の腹の上
慾望のおもむくまま、そのしなやかな身体をまるで楽器のように淫らな擬音の旋律を奏でてくれる

愛らしい喘ぎと吐息を織り交ぜながらの名曲。


凄まじい情事の後
俺の腕の中には疲れきってるけど、艶然と微笑む和也がいてくれた

きっとこれからも俺は夢中にさせられて
もっともっと骨抜きにされちゃうんだろうな


無神論者で神も仏も前世も来世も信じちゃいない


だけど
たとえ両腕が捥がれても、どんなにこの軀が不自由になったとしても、俺の身体の一部分は、俺の肉の欠片は、まちがいなくニノを愛せるって誓えるよ。





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